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疲労の対策としてのモニタースピーカーについて

モニタースピーカーは使っていますか?
実際のところ、日本の住居などの状況を考えると、自宅でスピーカーでしっかり音を出して音楽制作に用いるみたいなのは結構難しい場合もあると思います。
また、そこそこの値段がします。お手頃に行くならペアで3万くらいですかね。私は今YamahaのMSP3を使っています。
モニタースピーカーは部屋の空間に対して音を響かせるものでもあるので、適切に使うには配置だったり部屋の状況だったりも大事になってきて真面目に考えれば考えるほど非常にややこしいと思います。
真面目に考えるとややこしいので、真面目に考えるのをやめます。
粗雑に机に直置きしてスピーカーの前にものが散らかってるような状況でもいいです。真面目じゃないので。

さて、このモニタースピーカーを使うメリットとはなんでしょう?
ヘッドホンでのミックスとは違った定位感で確認できたりするのはいいところですね。また、音に感じる距離感も結構変わります。
今回ここで挙げるメリットは、「疲労の対策」です。結論はタイトルに書いていますが。
なんやかんやで、モニタースピーカーを持っていてもそれに完全に頼っていい感じにミックスするのは住居事情的に難易度が高い場合が多く、モニタースピーカーを持っていてもミックスは主にヘッドホンでやっている方が多いのではないでしょうか?
しかし、ヘッドホンは非常に聴き疲れやすいです。圧迫感もありますし、しっかり聞こうとすると音量もつい上げてしまいがちです。

音圧を上げるためのマキシマイザーを差して調整でもしようものならすぐピークが耳に突き刺さります。あと単純にごついので首とかも疲れます。夏は暑いし冬は冷たい風で耳が痛くなるのを防いでくれます。
ミックスはヘッドホンでやるにしても、作曲や編曲の作業もそれでやっていくともう長時間ずっとヘッドホンつけっぱなしです。つけっぱなしジャーマンです。
実際のところ、アレンジやミックスを含めたDTMの作業時間はかなーーり長くなるものなので、ヘッドホンで大きい音で聴いててすぐ聴き疲れするというのはなるべく避けたいものです。というか何より耳に優しくないです。聴力は大事にしましょう。ほんとに。

さて、作曲や編曲段階、本当に常にヘッドホンで細かく音を確認しつつ作っていく必要があるでしょうか?
そんなに細かくやる必要はないですね?なぜかはそう、真面目じゃないので。
さすがにベースが全く聞こえないとかは困りますが、モニタースピーカーと呼ばれているような商品なら部屋が荒れてても机の上に直置きでもなんかスピーカーの前がごちゃごちゃしていてもそれなりにちゃんと鳴ります。真面目な人にはおこられます。
なので、編曲、アレンジ段階では基本的にはモニタースピーカーを使って鳴らしつつ曲作りを進めていくのが個人的にはオススメです。
ヘッドホンの方がちゃんと確認できる、という場合にはもちろんちょこちょこヘッドホンの方でも再生しつつやっていってもいいでしょう。
ヘッドホン使って疲れたら、モニタースピーカーを使うというように移っていってもいいと思います。

モニタースピーカーを今持っていない場合は買うことをおすすめします。
ヘッドホンだけでずっと作業するのは圧迫感があるし首はだんだん痛くなってくるし音量もつい上げて聴き疲れたり耳が悪くなったりしやすいので。
スピーカーと使い分けていくことで色々と楽になる気がしますね。